【Proud of you】
服を脱いでベッドに上がればやることなんか決まってるのに、今夜のジーノはやけに丁寧に手を撫でたりさすったりして、なかなかそれ以上に触れてこない。
「おい」
思わず言えば、彼は小さく笑って、指にキスをした。
「もしも君が、同じ気持ちでいてくれるなら、嬉しい」
何のことだ、と思って、それから、リビングでのことを思い出した。
キスする場所に意味があるなんて、何とかって詩人の言葉だとか言われてもさっぱりわかんなかったけれど、ともかく、まあ、今日のジーノの働きに何か応えてやりたかっただけだ。
それが、たったあれだけのもので、それをあんなに喜ばれてちょっと、ばつが悪いなんて思っていたくらいで、本当に、こんなに引きずられても居心地が悪い。
でも、ジーノはゆっくりと指の1本1本に口付けて言うのだ。
「Sono fiera di te.」
意味わかんねーよ、と呟いたのは照れ隠しじゃない。