Life
ありふれた日常で、僕らは出会って。
恋をして。
手を繋ぎ。
心を重ねて。

Live
普通と言われる生活を、俺たちは繰り返す。
見詰め合い。
手を繋ぎ。
心を重ねて。












見上げた空に、星が輝いていた。
薄暗い公園には街灯が1つ、ベンチをぼんやりと照らしている。住宅街の片隅に有るブランコと鉄棒しかない小さな公園はこの時間にもなると誰も居なくなり、辺りの家々から聞こえてくる小さな子供のはしゃぐ声と夕餉の支度の幸せな音の中、ひっそりとしていた。
「今日も疲れたね」
「だね。手塚、気合い入れ過ぎだっつーの」
手にはコンビニの袋。此処に来る途中に寄って買った紙パックのジュースが1つ入っている。
ベンチに腰を降ろしておもむろに取り出して蓋を開け、ストローを差して一口。それから隣に座った英二に手渡した。
「サンキュ」
それを当たり前として受け取った彼が同じストローに口を付けた。
いつの頃からか、帰り道にほんの短い時間だけ二人だけで寄り道をするのが日課になった。こうしてこの公園に来る事もあればファストフードで何かを食べながら喋る事もあるし、本屋に行ってみたりちょっと離れた大きな公園のストリートコートへ行く事もある。
二人きり、という特別な時間は、いつのまにか二人にとってかかせないモノになっていた。

何も無い、ゆったりとした時間と空気。
溢れてくる想いは何処から来るのだろう?
英二が居るだけで、こんなにも嬉しくなる。
会話の端々から伺い知る事の出来る彼の気遣いと優しさ。我侭と幼さ。
全てをひっくるめて、愛しいと思えるのは、それが英二だから。

「ほい」
三分の一まで減って少し軽くなったジュースを手渡され、受け取る。
それに口をつける時、実は今でも少し照れるなんて言ったら、彼は笑うだろうか?
そんなことを考えながらストローを口に持って行きかけた時だった。
「あのさ……」
空いた手で鼻の頭を軽く描きながら、ちらりとこちらを見た英二が小さく。
「実は間説キスって……、照れる」
そう言って照れくさそうに笑った。
口付けは幾度となく繰り返されその柔らかな感触を思い出せる程なのに、御互い、触れない口付けのほうが照れくさいだなんて。
同じ事を考えていた嬉しさと、照れた英二の仕草に思わずクスリと笑えば、「何だよー」とムクれた英二の声。それに思わず声を出して笑ってしまい、隣で英二はますます口唇を尖らせる。
「不二〜、笑い過ぎ!」
「……っはは!ごめん、だって、同じこと考えてるから、英二」
「ん?」
「僕も、実はちょっと照れくさいなって思ってた」
言えば英二は一瞬目を見開いて。
それから、本当に嬉しそうに笑った。

行って返っての紙パックは、程なくして空になったけれど。それでも僕らは立ち上がる事は出来ずに、只、冷たい鉄製のベンチの上で僕の左手と重なった英二の右手の暖かさを感じていた。








Like
全てを理解出来るとは思わない。
それでも僕は全てを理解したいと思う。

全てを受け止めきれるとは言い切れない。
それでも俺は全て受け止める努力をしようと思う。



Love
どんなことが待ち受けてるか解らない未来だけど、二人なら何とかなるって思うよ。
何だか言葉にするのは照れくさいけど、これからもずっと一緒に居たいから。

















色んな事にいつも戸惑い、迷い続ける。

間違ってるかもしれない。

正しいのかもしれない。

でも
そんなこと、ゴールにつくまでは誰にも解らない。




いつまでも続く、それが二人の L+36days。